銀行から借入金する時の資金使途には、【設備資金】と【運転資金】があります。
【設備資金】とは機械や車やOA機器などの買い取り資金に対して、
【運転資金】とは商品、材料仕入や人件費等に充てる資金の事を言います。
手持ち資金がない場合は、銀行から借入する事があると思いますが、
今回は【運転資金の借り方】について
お話したいと思います。
【運転資金】とは?
所要運転資金または、正常運転資金と呼ばれてます。
貸借対照表の数字で運転資金を表しますと下の図になります。
(所要・正常)運転資金=(売掛金+受取手形+在庫)-(買掛金+支払手形)
所要運転資金とは、貸借対照表の数字の事で正常運転資金とは、
売掛金の中の回収不能な先(金額)や在庫の中の不良在庫(金額)を
差し引いた実態の事を言います。
運転資金とは、すぐに現金化できる資産(左)から近々に支払うべく債務(右)を
差し引いたいわゆる「不足資金」という事です。この不足資金は一時的に
不足する事ではなく金額の大きい月、小さい月があれ、継続して不足する資金となります。
会社からすれば、運転資金は多い時には多く借入が出来たら、資金繰りが
円滑になります。もちろん借りたら、返さなければいけません。
ではこの運転資金を借入する時、長期、短期どっちで借りた方が良いか?
運転資金などの流動的な資金を調達する場合に便利な借入に「当座貸越」があります。
当座預金を持つ会社に対し、限度枠の中で自由に出し入れできる借入です。
非常にありがたい借入ですが、かなり審査が厳しい借入金です。
当座貸越が出来ない会社でも、「短期継続融資」という借入があり、
返済期日時に融資をつなぎ返済期限を延長してもらえる資金で、
実質返済をしない借入になります。
短期資金を上手に活用し毎月の資金繰りを円滑にする事が、安心につながります。
お付き合いのある銀行へご相談されてみては如何でしょうか。
株式会社大成経営開発 岡村泰