「相続が発生してしまいました。」
被相続人の財産の分割を決めなければなりません。
親の生前、漠然と親が亡くなった後の財産について考えても、なかなか相続について親と話をしたりする事は相当ハードルが高く、結局親が亡くなってしまったという事は良くある話ではないでしょうか。
過去に相続でもめた事がある親は、自分の相続での嫌な体験を子供にはさせたくないと思いから争族対策を考えられる方もいらっしゃいます。
しかし、事が起こってみないと分からない事が多いのも事実です。
もめる原因はたくさんあります。
- 遺産分割の場で相続人以外の人が口をはさむ。
- 知らない相続人の存在(先妻の子供など)
- 共有不動産
- 生前贈与
- 養子縁組
- 遺言書
- 現金が少ない
などなど、言い出したらキリがないくらい原因はたくさんあります。
争族対策や節税対策をしたにも関わらず、といいますか、対策が仇になる事も考えられます。
では、相続が発生した後、遺産分割でもめてしまうとどのようなデメリットがあるかといいますと。
- 預貯金がおろせない。お金があっても使えない。
- 相続税の控除等が使えない(配偶者の税額軽減、小規模宅地の評価減)ため納付税額が増える
- 相続税のため不動産の売却、建替えや修繕ができない、立て替えていた費用の清算ができない
- 家庭裁判所における調停による長期化、弁護士に依頼する費用の発生
これらを原因として家族同士の仲が悪くなり、結果として全員が損をすることになってしまうのです。
もめない解決方法に必要なのは生前からの家族のコミュニケーションが一番です。きれい事ですが、仲が良い家族がもめたという経験はありません。
あと手前味噌になりますが
- 相談する人がいる。
- 実行できる人がいる。
想いを組んで実行できる人、そんな指南役が「もめない相続」には必要なのかもしれません。
株式会社大成経営開発 岡村泰