最近、土地活用の手段としてトランクルーム経営を多く見かけるようになりました。
多くなった背景には、賃貸マンションを建てても将来(10年以降)の収入が見込めるのか?
将来取り壊すにもまたお金が掛かる。リスクを少なく空いてる土地を活用できないか?
などの理由があるのではないかと思います。
トランクルーム経営には、コンテナ型とルーム型があり、それぞれメリット・デメリットがあります。
コンテナ型のメリット・デメリット
メリット:比較的安価な施設の為、設備投資コストが低く済む
デメリット:収納スペースの温度・湿度調整が困難
ルーム型のメリット・デメリット
メリット:店子が入らなくなった築年数の古い建物を再利用できる。また賃貸住宅やオフィスの 1階部分などに設置するなど併用相性も良い。
デメリット:新築やリノベーションする場合は設備投資コストが高い。
また、運営方法には3つあり
1.事業用定期借地方式
土地を定期借地する方式、コンテナや建物(ルーム)の所有と経営はトランクルーム業者や同族会社が行う。
収入:土地オーナーには毎月定額の地代収入
2.一括借上方式
コンテナや建物(ルーム)を土地オーナーが建築し経営をトランクリルーム業者や同族会社へ賃貸する方式
収入:土地・設備オーナーには稼働率に関わらず、毎月定額の賃料収入
3.業務委託方式
土地オーナーが設備投資と経営を自分で行い、集客や管理はトランクルーム業者へ委託する方式
収入:事業収入、トランクルーム業者には業務委託費支払い。
相続税の評価
・事業用定期借地方式の場合
残存期間に応じて5%-20%の土地の評価減 ・一括借上方式
・業務委託方式
賃貸アパートと同様に建物は貸家評価(30%減)、土地は貸家建付地として評価。
その他、建築の為の用途地域の確認は必要です。
お持ちの土地にあった形式と運用方法は十分ご検討下さい。
今後の土地活用で賃貸マンションの建築や駐車場経営だけでなく、このトランクルーム経営も脚光を浴びそうです。
株式会社大成経営開発 岡村泰