成年後見人制度の仕組みと有効活用
こんな心配をされていないでしょうか?
最近、父(または母)の調子が悪く、判断能力が欠けてきた。
もしも悪徳業者にダマされて・・・財産がなくなる事になったら。
そんな場合は、成年後見人制度を活用ください。
成年後見人の役割
- 遺産分割協議※や相続放棄
- 入院手続き
- 不動産の売却や賃貸借契約※
- 高額な商品を売りつけられた場合、その契約の取り消しなど
簡単に言えば、本人の財産管理や契約または、契約取り消しなどの法律行為に関する手続きです。
決して、本人の財産が不利にならないようにしなければなりません。成年後見人は、家庭裁判所の 監督を受ける事になります。
食事の世話や介護などは、一般に成年後見人の仕事ではありません。
※成年後見人が同じ相続人の場合は、利益相反と見なされる為、相続人以外の特別代理人を選定しなければなりません。
※居住用財産の場合は、家庭裁判所の承認が必要になります。
成年後見人ができない事
- 一身専属的なこと(遺言など)
- 身分行為(婚姻、離婚、養子縁組など)
- 医療行為の同意(手術など)
- 本人の債務の保証人になること
- 身柄を引き取ること(身元保証人となること)など
成年後見人の手続きの流れ
※手続きの期間は事案にもよりますが 3ヶ月~6ヶ月掛ります 。
成年後見人の手続きの費用
手続きを司法書士に依頼する場合、印紙代・切手・登記費用、手数料を含め12万円~13万円掛ります。
なお、本人の精神の状況について医師その他適当な者に鑑定をしてもらう必要がある場合には、プラス8万円位掛ります。
株式会社船井財産コンサルタンツ熊本 岡村泰