前月号まで、相続に関する記事を掲載させて頂いておりましたが、顧問先様、または、顧問先様以外のお客様から「資金繰りが厳しい」などの相談を多く受ける事が昨今特に多くなっています。
そんな中、こんな本を発見しました。
【資金繰らない経営】!!! 売上が0(ゼロ)になってもなんとかまわる・・・ 資金繰りをしない??? 資金繰りをしなくて良い??? そんな事が出来るなら是非教えてほしい。
手に取り、一気に完読。この本の中身については、共感できる話も多く、是非書いてあることをお伝えしたいとの思いで、今月・来月号と2号に渡り、この【資金繰らない経営】の本の内容を簡単ですがご紹介します。
資金繰らない経営とは?
結論から言えば。。。
①内部留保を高める。②収支構造を変える。③財務部門を任せる。
以上の3つの戦略しかない。というふうに書かれています。そしてこの3つの戦略の絶対条件は、“黒字を出し続ける事”だとも。。。それが出来りゃぁ、ねぇ、苦労はしません。
“この黒字を出し続ける”というところで、本書では、日本のGDP(国内総生産)と企業のライフサイクルカーブを並べ、今後20年間の日本経済がこのままいくと「ゆるやかな衰退期」を迎え、無策に経営をしていては85%から90%の企業が衰退するトレンドにはまってしまう事になる。と書いてありました。
続けて。。。
GNI(国民総所得)という概念・・・いわゆる、この時代「国内」ではなく「国民」がどれだけ稼いだか?
というのも日本のGDPは2008年以降下落を続けているが、実はGNIはわずかながら伸び続けているという事。海外で収入を得る日本人、と同時に日本企業の海外進出が進んでいる。という事とあります。
個人的に海外進出に“絶対儲ける”とは当然思いませんが、海外進出は一つのアイディア。
会社が儲かってなければ、会社の財務体質や収益構造の改善が不可欠です。
その商売が人の「欲求」に訴求しているか? その商売が人の「共感」を呼び込むかどうか? まずは、その2つの分析が必要と考えます。
株式会社船井財産コンサルタンツ熊本 岡村泰