皆様は、融資を受けている銀行から、「預金をしてください。」と言われたことがありませんか?
今回は、銀行が教えてくれない 表面金利 と 実効金利 についてお話したいと思います。銀行からお金を借りたら、毎月の返済額と一緒に“利息”を支払ってますよね。その“利息”を計算するのに、“金利”というのがある事は、皆様ご存じかと思います。これを表面金利と言います。
銀行は、融資の金利を一般的にこの表面金利だけでは見ていません。表面金利と共に、銀行は“実効金利”という見方を行っています。
実効金利とは?
皆様の会社は、銀行から融資を受けている場合には、利息を支払い、またその一方で、銀行へ預金を行い、預金利息を受け取っています。
融資と預金
実効金利とは、“支払った利息と受け取った利息”“融資総額と預金”で計算します。
【計算式】
(支払利息―受取利息)÷(融資残高―預金残高)×100=実行金利
借入金 8,000万円 年間支払利息 200万円 金利2.5%
預金残高 2,000万円 年間受取利息 2万円 金利0.1%
(200万円―2万円)÷(8,000万円―2,000万円)×100=3.3%
つまり、銀行は皆様の会社から、実質的には6,000万円を融資し、198万円の利息を支払っていることになる。2.5%の金利で融資を受け取ったと思っていたのが、実際は、3.3%の金利になっている。この金利の事を実効金利と言います。
そうです。銀行はこの実効金利を上げたいと思っているのです。
実効金利を上げるには、
① 融資金利を上げる
② 預金金利を上げる
③ 預金残高を上げる
もう一度質問です。融資を受けている銀行から「預金をしてください」と言われた事はありませんか?
株式会社船井財産コンサルタンツ熊本 岡村泰