競争の原理(後編)

競争の原理

 

競争そのものは痛みを伴うものなので、競争のない世界であればとも思うのですが、本当に競争がなくなると外部からであれ、内部からであれ、その存在自体が根本的に破壊してしまうと、以前経営人間学講座でトムソンガゼル(鹿)の例で勉強したことがあります。

 

ゆったりと草を食べているガゼルの群れの中にライオンが現れ一頭があっという間に殺されてしまいました。そこでライオンをすべて退治してしまったら、しばらくするとガゼルもいなくなってしまうのです。

 

実はライオンが狙って殺したガゼルは弱ったガゼル(病気のガゼル)だったので、ライオンはガゼルの群れを守っていてガゼルとライオンは共存していたのでした。そしてガゼルの本当の敵は病気だったのです。

 

問題が会社を守る⇒

ガゼルはライオンという問題を抱えていたからよかった。ライオンがいなくなった為に同じガゼルの中から敵が出てきた。

 

敵に非ざる敵を敵と誤解する⇒

目標と目的を取り違える。正しく物事を考えられる人間が企業に必要。つまりライオンが必要。

 

競争しないで済まないのが世の中の摂理です。

企業環境は競争の中から真の価値を生み出し、お客様のため、社員のため、社会のために努力し続けねばなりません。

 

ありがとうございました。

 

株式会社大成経営開発 代表取締役会長 近藤加代子

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