「世界経営者会議」(後編)

次にJALをたった2年で再生し再上場させた稲盛会長です。稲盛会長は、ヴィジョン(理想、将来を見通す力)、ミッション(使命、任務)、フィロソフィー(哲学)を基に再生に取り組んで来られました。

 

さもすればうまくいかないかもしれない(自分の名誉に汚点を残すかもしれない仕事)であろう再生を無報酬で引き受けた理由は、止むおえず辞めていただいた人もいるが3万人の人が働いている雇用を守る為。JALが潰れてしまうと航空会社の競争力がなくなり航空運賃が高騰する可能性がある。日本のシンボルである航空会社の破たんは日本経済に大きな影響を与える。などの理由で引き受けられました。

 

まず幹部社員の皆さんに、当たり前のことを当たり前にという研修から始め、毎日毎日話し続けられたそうです。みんな最初は、こんなことは知っている、いまさらなぜこんなことを学ばなければならないか、との声もたくさんある中、会長は知っているわかっているをやってこなかった結果が、現状であることを認識しなければならないと話されています。

 

新しい計画を成功させるためには、強烈な思いが必要である。80歳にしてまだまだ日本にとって大切な経営者だなと深く感動しました。

 

また今の日本の経済の低迷する中、日本の政治にも触れられました。

 

戦後何もなく政府も何もしてくれない中から、当時の人たちはよくなりたいという一心で行動を起こし、立派に経済成長を成し遂げてきたのですから政府をあてにしなくても、日本の国民はまだまだやれますと話されました。

 

お二人のお話を聞いてまずは思うことの大切さ、自分が思わないことは何も現実のものにならない強烈な願望を心に抱きます)全ての事に熱意をもって取り組む事を再認識しました。

 

ありがとうございました。

 

株式会社大成経営開発 代表取締役 近藤加代子

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