結婚式についてのお話です(後編)

子は宝と昔の人は言っています。昔話に長者と貧乏人の宝比べのお話があります。この世で一番の宝物はなんだろうか?というものです。

 

昔、国中の金銀財宝を集めている長者が「どうだ!すごいだろう!」と威張ってばかりいました。

 

ある日貧乏な男が長者の家に行きました。いつものように長者はいくつもある蔵を次々と見せて自慢しました。「自分の宝は国で一番だ」と、ところが貧乏な男は驚きもせず「結構なお宝でございます」と淡々と頭を下げました。ムッとした長者は「お前の家にも宝はあるのか?」と聞き、貧乏な男はニコニコしながら「あります。世界中の宝をひとまとめにしてあります」と答えました。からかわれたと思った長者はその宝を見にいく事にしました。

 

貧乏な男の家は想像以上に汚い古い家でした。畳は黒く汚く、奥さんが出してくれたお茶も茶碗が欠けていて飲む気がしませんでした。「お茶はいいから早く宝を見せろ」と言い、長者は座敷へ案内させました。

 

そこにはお揃いの浴衣を着せた7人の子供が並んでいました。「我が家の宝はこれです。あなたのすべての宝と交換してくれと言われてもできません。」、「あなたの宝は何年たっても今より良くなることはないけど、私の宝は年々成長し、ますます良くなっていきます。」、「この可愛さ、将来を思う楽しさ、何物にもかえられません。子供はこの世で一番の宝です。」と言ったそうです。「山ほどの宝はあっても、わが子に勝る宝はない」こんな話はいろんなところにあります。親はみんな、そんな思いでいるのです。

 

会社の社長と社員の関係もちょっと似ています。社員が可愛くない社長はいませんし、少しでも良くなってもらいたいと願い、社員の成長を親の目で見守っています。顔色を見れば調子が良いか悪いかわかるし、元気がなければ何かあったかなと心配もします。間違ったことをしたときは本気で怒ることも、大切な事だと思っています。

 

親と同じで無償の愛で見守り育てていかねばなりません。

 

ありがとうございました。

 

]株式会社大成経営開発 代表取締役 近藤加代子

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