年金について(前編)

桜の花も満開となりいい季節になってきました。
わたしもお隣の中央病院さんのお花を十分満喫しました。
桜には日本の心があるような気がします。

 

さて、今月は年金についてです。
年金支給の年齢が段階的に引き上げられて2025年には65歳支給になります。年金支給年齢が引き上げられれば、当然60歳定年となり、退職後年金をもらうまでの5年間の生活費をどうするかと言う事になります。

そこで企業は定年の引き上げ、定年の廃止、継続雇用の導入を国により義務付けられます。

 

今までは、60歳過ぎても再雇用の時に年金があるから、安い給料でベテランの人を雇用することが出来ました。(定年後の給与は、給料、年金、高齢者雇用継続給付金、を使い設定することができました。)

また、企業にとって必要ないと思う人は、労使協定で再雇用を拒否することができます。

しかし、来年度以降再雇用されなかった人は、無収入になります。貯蓄のある人は別ですが、今の現状で5年間生活できるほど貯蓄のある人は、そうたくさんはいません。

 

企業は、今まで年金分の給与が低く設定できたのが出来なくなります。また社会保険の会社負担部分も減らないことになります。社会保険の会社負担部分は業種によっては、今でも会社の資金繰りに大きく影響を及ぼし、消費税と同様に延滞の額が増えています。

また、高齢者の雇用が伸びれば、学卒の就職先も狭き門となってきます。現状でも、大卒者のうち就職できているのは、6割くらいではないでしょうか?特に熊本では厳しいようです。

 

(次回に続く)

 

株式会社大成経営開発 代表取締役 近藤加代子

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