TPP(後編)

農業人口は年々減少しているのに、農協はTPPを左右するほどの力があります。それは組織票が選挙に大きく影響するからだとあるコンサルタントは話されています。農協は組合員、準組合員合わせて1000万人に近い組合員を擁しています。そのため選挙への組織票の影響力は大きいということになります。

 

では農業について真剣に向き合った時にTPPは本当に必要ないのでしょうか?

 

一つの例を挙げると、高い関税でお米の国内市場を守ってきていますが、お米の消費は過去1200万トンあったのに今は800万トン、今後は人口減少に伴いさらに減ります。

 

そうなると日本のお米も輸出しなければなりません。その時に輸出国の関税が100%と0%どちらがいいですか?0%がいいに決まってます。TPPとはこういう事です。

 

野菜の関税は少し、花は0%です。これらのものは関税撤廃でも影響は受けません。農業専門誌が農業従事者にアンケートを実施した結果TPP参加に賛成がわずかに反対を上回ったそうです。

 

日本はTPP交渉に参加し、国益を考え、たとえば日本に足りないエネルギー(天然ガス、原油)などを自由貿易で日本に入れることにより原発不安も解消されるのではないでしょうか?TPPに加入することによって得られるものを再度認識し、選挙や個別の利害を考えず判断をしていただきたいです。

 

安倍総理に良いこともあれば悪いこともある中で世界の流れに乗っていきながら経済大国日本を復活させ、日本の底力を世界にアピールしてもらいたいです。

 

ありがとうございました。

 

株式会社大成経営開発 代表取締役 近藤加代子

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