『習慣力と破壊力』(後編)

歴史とは、進化・生成・発展の繰返しなのです。歴史は継続という慣習と破壊というイノベーションの繰返しによって成り立ってきています。習慣力と破壊力は対比する関係にあるみたいですが、実は一体なのです。習慣は安定・安全を生み出しますが、成長・成功や変化への対応が出来ません。

 

ところが、成功している方々を観ると習慣力と破壊力のバランスがいいのです。習慣として守るものと習慣として変えていくものを実によく見極めています。普遍の原理原則は習慣として守り、時代とともに変わり行く技術などは常に破壊していっています。ここの見極めが大事です。

 

ところで習慣については、通常行動習慣の事を習慣というみたいです。しかし私が想うには、3つの習慣があると思います。一つ目が、何を観るかという習慣。二つ目が、観たあと何をどう考えるか(想うか)という習慣。そしてその結果として三つめの習慣が、行動習慣だと想います。

 

人間は、この三つの習慣に気付いていないだけなのです。行動習慣が変わらないのは、観るものを変え、考えて決心する事がないからです。観る物を変え=環境を変え、考えを変え=付合う人を変えると必然的に行動習慣は、変わるものなのです。

 

世界は、新興国の発展とICTの普及によりグローバリゼーションの世の中となりました。今後は中小企業においても常識を覆すような行動を求められる時代です。その時にこれまでの習慣で物事を判断するだけでは、難しい時代となりつつあるみたいです。広く世界中から情報を集めイノベイティブな発想を求められそうです。

 

『破壊力』という言葉、つまりイノベーションという事が、ますます重要となりつつあるみたいです。世界大競争の時代ですので、ある意味必然なんでしょうが……。

 

巷ではアベノミクスで株価が上がっているみたいですが、世界経済とみなさまの検討をお祈りします。

 

大成経営コンサルティンググループ 代表取締役会長兼CEO 石本義弘

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