『平凡の非凡~凡時徹底~中庸』(後編)

『天才は99%の努力と1%の才能』であるというのも分かる気がします。基本にたち返る、原点である目的にたち返ると、すべての問題解決が出来ます。『平凡の非凡』とは、当たり前のことを当たり前に行うことにより偉大な成果をもたらすという意味ではないかと思います。また、細事の積み重ねが大事をなせる力になるのではないでしょうか?

 

このように考えてくると凡時を徹底的に行うことが大事になってきます。その思いの強さと行動力がすべてになります。行動を起こす時の判断基準として想いだされるのが『中庸』の精神です。中庸とは、『中間や真ん中』というように一般的に考えられています。

 

したがって、現代では普通や遜色がない事などと解釈されています。どうかすると良い事も悪い事もしない人ばかりになってきています。いやいや悪い事ばかりをする人こそ増えて、正しい事を正しいと言えて行動する人が、いなくなってきているのではないかと憂慮します。

 

しかし、この解釈は違います。帝王学では、『中庸とは、ある時は右へ動きある時は左へ動く事です。難しい判断と行動を求められます。つまり、常にどちらへも動けるように平常心と不動心を持ち合わせていないと出来ないことなのです。無とか空とかとも繋がっています。』したがって、行動的で筋が通った生き方となります。

 

しかし、その判断基準は先ほどお話しました3点です。

 

つまり、

 

①人間として大道を歩む

②約束を守る

③何事に対しても誠実に取り組む

 

~これがなかなか出来ないのが私たち人間で凡人なのでしょう。

今年は50回目の正月がきました。平凡の非凡の精神で徹底的に行動し中庸で判断していきたいと思います。こういう厳しい時代だからこそ、積極的に行動的に笑いながら1年を過ごしたいものです。

 

大成経営コンサルティンググループ 代表取締役会長兼CEO 石本義弘

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