『人口力』(前編)

残暑厳しいどころか、真夏日で熱中症の人が救急車で運ばれる今日この頃です。いやぁ~8月末の挨拶も20世紀とは経済と一緒で変ったものですね!! とは言っても、9月となれば師走の足音が聞こえてきそうです。みなさん如何お過ごしでしょうか?

 

今日はあまり聞いたことがない『人口力』という事についてお話をさせて頂きたいと思います。
これは私の造語ですが、寺島実郎さんという経済評論家で実業家の方が言われた所から考えた言葉です。寺島さん曰く、「経済予測とは当たる事はない。為替予測・株価予測など全て言い当てた人などいない。しかし、ひとつだけ当たる経済予測がある。それは『人口』に基づく経済予測である」と。
その意味は、その国の今現在の人口による出生率・死亡率・人口ピラミッド・産業経済の成熟度を見れば解るという事です。その人口と産業経済の成熟度で衣食住産業がどれだけ必要かという事業所比率が、ある程度決まってくるという事だそうです。

 

人口力とは、労働力と消費力つまり需要と供給という経済活動そのものを生む全ての事業活動の源泉となります。この意味が分かってくると、BRICsやNEXT11が今後成長するであろう事も理解できます。命名の意味は①人口が多い②経済が未発達③政府が経済的に開放政策を採っている④政治的に安定しているなどだそうです。

 

その様な角度で世界と日本を見てみましょう。世界を見た時に、BRICsとNEXT11がアジアに集中しているので、21世紀はアジアの時代と言われるのです。また企業が、中小企業を含めてアジア!アジア!と進出ラッシュになるのです。世界人口60%強が、アジアに集中しています。

 

(次回に続く)

 

大成経営コンサルティンググループ 代表取締役会長兼CEO 石本義弘

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