『組織の力学』について(前編)

先月は、コンピテンシーについてお話させて頂きました。

 

コンピテンシーとは、優秀な成績を残す人の行動特性という事でした。ではこの優秀な成績を残す人10 人を組織して、仕事に取り組んでもらった実験の結果が報告されています。
その結果についての『組織の力学』について今月はお話しさせて頂きます。

 

コンピテンシー能力が高い10 人の組織ですから、当然組織全体としては優秀な結果が出るものと思われていましたが、そうではなかったそうです。

 

個々の能力が高い事は証明されていますが、3 年後には仕事の出来る人、普通の人、仕事の出来ない人に分かれたそうです。
それは、仕事に対する熱意のある人、普通の人、逆に熱意どころか足を引っ張る人などがでてきたそうです。
組織としては、優秀でリーダーシップを取る人、普通の人、優秀ではあるのに熱意がない人などになったということです。

 

この事からお分かりの通りコンピテンシー能力は、高い事にこした事はありませんがそれ以上に、本人の人間性が大事であるという事です。

 

(次回に続く)

 

大成経営コンサルティンググループ 代表取締役会長兼CEO 石本義弘

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