創業期
創業から3年間位でしょうか。この時期は、売上を確保することと、経営を存続させることが主体です。石の上にも3年です。
成長期
創業後、事業も順調に推移してこの時期は、売上確保だけでなく、売上の内容や経営の内容を上げる時期です。まさに経営の成長中という訳です。創業後4年目から何年間成長を続けられるかは、経営者次第です。
安定期
成長後、成長が止まり売上や利益が頭打ちになり安定期が、ほとんどの企業できます。これが、経営の安定期です。中小企業の場合は、早いところで5年目、遅いところでも10年目以降くらいに来ます。
成熟期
安定期の後には、何もしなければ必ず成熟期がきます。成熟期が、来たら経営は危険な状態です。何が成熟するのかといえば、経営者自身が経営に慣れて、革新性がなくなり経営が成熟するのです。これは、非常に危険な状態です。
衰退期
成熟期が続くと売上が減少し、利益も減少の一途をたどります。この時になぜ売上も利益も減少するかに、経営者はなかなか気付かないものです。なぜなら大抵の場合は、創業期から経営が順調にきて10年以上の際月が流れています。その間に時代というお客様環境は変わっているのですが、経営者自身が変わっていないので経営方法も変わっていないのです。したがって、衰退期となる訳です。
この様に考えてくると人間も経営も原理原則で動いていますね!!問題は、3の安定期と4の成熟期を迎えたところが、経営のポイントで3.5の所に『展開期』を創りだすのです。
みなさんあまり聞いた事はないと思いますが、『展開期』とは、経営方法を安定したり成熟したりしない為に『経営を展開』させるのです。新商品の開発・販路の拡大・客層の拡大・組織の変更・生産性の見直し・研究開発投資など常に組織に成長という革新を求め行動を起こすのです。このような時期を『経営の展開期』というのです。そのために時間とお金を投資しなければなりません。
中小企業でも安定期や成熟期を迎えない企業が、数は少ないがあります。これは、常に経営に展開期を創り出し続けて成長している企業です。経営の5大サイクルに3.5の展開期があることを理解して、 自社がいまどの段階かをチェックしてみてください。経営に面白いものが、観えてくるかも知れません。経営とは、進化変化していかねければいけないモノなのです。これは使命です。
最後になりましたが、梅雨と同時に猛暑の時期が参ります。ご体をご自愛下さい。
みなさまの益々の 発展と健勝を祈ります。
大成経営コンサルティンググループ 代表取締役会議長兼社長 石本義弘