一方、日本だけでなく、世界中で、ICT(情報通信機器)の普及に伴い、企業が、業務全体を見直し、付加価値が低い分野や弱い分野を『業務請負代行』業へ依頼するようになってきました。
いい事例がコールセンターや経理総務代行業務です。
日本の中でも、人件費等のコストが安いエリアへ、さらには日本から新興国などへも依頼するようになってきました。
これには、ICTの普及により、世界が一つになり、時間と空間を超え、BRICsなど新興国が発展してきたことが背景にあることは言うまでもありません。
表面上の作業レベルは似ているようですが、基本的な経営戦略は、発注側と受注側では全然違います。
基本的な違いは、発注企業側から見た場合、業務の補完的な「外注」なのか?それとも全体の業務見直しで「再構築」なのか?という事です。
また、受注企業から見た場合、派遣などサポーターとして仕事を請け負うのか?それとも、その仕事の一部を特化して専門事業として業務を請け負うのか? という事です。
マクロ的な捉え方をすると、アウトソーシングは、日本国内及び先進国同士での話ですが、「BPO=ビジネス・プロセス・アウトソーシング」は、高コ ストの先進国と力をつけてきた低コストの新興国の話です。専門性を身につけ、ICTを駆使して、世界中で、このビジネス・プロセス・アウトソーシングが進 行してきています。
最近は、東京などの首都圏や大企業ばかりでなく、地方や中小企業から新興国へのBPO業務の相談が多くなってきました。この流れは、当分の間、続くのではないしょうか?ほんと便利で大変な時代になったものです!!
異常気象が通常となり、経済の激変が正常となり、あらゆる変化への対応のスピードが企業経営の勝負となりそうです。
この逆境の時こそ、顧問先のリーダーの皆様の奮闘と健闘をお祈りします。
大成経営コンサルティンググループ 代表取締役会長兼CEO 石本義弘