また、会計とファイナンスの相違点は価格と価格を見比べている限り本当の価値はわからず真っ当な意思決定はできないということもあげることが出来るかと思います。
前期の決算書と今期の決算書を見比べ数値が大きく変異していたとしてもその背景を見ないと判断を誤る可能性があります。
例えば、2008年のリーマンショック後、世界中の株価が下落し投資家たちが慌てて手元の株式を売り払った中、ゴールドマン・サックスの優先株式と新株予約権を一手に引き受けた会社があります。その会社とは、ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイ社です。リーマンショック後、ゴールドマン・サックス社の株価が本来の価格よりも低くなり過ぎていると判断した同社は周囲が敬遠する中、買いを選択し約3,200億円の利益を上げました。
以上のことからも決算書を見る上では、「会計」と「ファイナンス」の両輪で判断することが必要かと思います。
ぜひ一度、自社の「目に見えない資産価値がいくらあるのか」「価格と価格の比較」をされてみてはいかがでしょうか?
きっと今とは全く違う姿になるのではないでしょうか!