こうしたことを考えるために過去の決算書が必要とは思いません。
それよりも組織図や部門別の売上資料等の決算書に反映されている数字と因果関係にある資料のほうが必要に なるかと思います。
成長が鈍っているから、営業を再強化するのか?新しいことを始めなければいけないのか?は決算書からは判断がつきません。決算書からは定量的な判断はできても定性的な判断はできません。しかし、決算書に現れる数字は定性的な要因が大きいかと思います。
表現は厳しいかもしれませんが、もし決算書をみないと数字が全くわからない、黒字か赤字かもわからないということであれば、まだ経営計画を作成する段階ではないのでしょうか。それこそ、私たち会計事務所の本業でやることですから、まずは未来ではなく、過去を正しく認識できるよう月次の試算表もしくは決算書で疑問がある箇所を質問してみて下さい。
経営者の主な仕事は、未来予測をし決断して、未来に対応するために新しいことをはじめたりと結果の予測がつかないことに対する決断の連続かと思います。
まずは、「過去の決算書=事業の結果・成績表」を正しく認識して、そこから未来の投資、判断の正確性を高めるために何をするのか?その目的は何か?を意識して経営計画を作成してみましょう!
そして、その計画を自分に中に留めておくのでなく、シェアして意見を聞いてみると意外な気づきがあるかもしれません。