『家業と事業』について (後編)

●事業の意味

 

目的⇒社会の必要性に応じた社会のための仕事。

 

その目的性からして次のような特性があります。

  1. 規模が大きい。
  2. 公私混同が許されない。
  3. 誰でもが出来ない。
  4. 簡単に辞められない。
  5. 経営の勉強はし続けなければならない。
  6. 雇用数が多くなる。
  7. 社員教育が必要になる。
  8. 社会性が求められる。
  9. 収益性が求められる。
  10. 永続性が求められる。

 

などなど・・・・・。

 

以上が、家業と事業の違いです。

何のために仕事をするのかという永遠のテーマみたいな目的性が、その意味と価値のすべてを決めるという事ですね。

家族のために始めた仕事でも社員を雇用して大きくなってくると家業と事業の違いが分かっていないと経営が、おかしくなってきます。

ポイントは、2番の公私混同と5番の経営の勉強です。そして7番の教育性、8番の社会性、9番の収益性のリンクです。そのうえで10番の継続するためには、社会の変化に応じた仕事です。

 

なぜなら目的性が、『社会の必要性に応じた社会のための仕事』だからです。自己や自社の仕事ではなく、そこにしか事業は発生しないからです。変化への対応をすることなく旧態依然と自己や自社のための仕事を続けていれば何れ倒産します。これは大自然の流れです。最近の良い事例が、写真業界での富士フイルムとコダックの世界での戦いとその変化への対応の成否が、歴史を証明しています。

 

この通信をお読みになる頃には、九州は桜の時期にさしかかります。きれいな桜を想い浮かべながら益々のみなさまのご活躍を祈念いたします。

 

大成経営コンサルティンググループ 代表取締役会議長兼社長 石本義弘

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