『環境変化対応型会社』について(前編)

早いもので、もう6月となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
今年は東日本大震災や原子力発電の取り扱いについて、世界の歴史に刻まれる年になりそうです。

 

日本・アメリカ・ヨーロッパと経済的恩恵を享受してきた先進国は、今、いろいろな問題を抱えて病んでいます。どこの国もその出口すら見えていない状況です。
そんな状況の中で、後進国が新興国となり、G8ではなくG20でないと世界の問題は片付かなくなりました。日本国内では、少子高齢化問題、医療費及び年金といった社会保障問題、日本国の債務問題、それに震災の影響による原子力発電の問題が加わった状況です。
この問題を解決する一つの方法として、2015年までに消費税が、倍の10%になることが公認されてきた状況です。

 

この様な環境の中で生き残れる会社とは、どんな会社なのでしょうか?
それは『強い会社大きい会社』ではなく『環境変化対応型会社』ではないでしょうか?21世紀は、変化のスピードの時代です。
したがって、不確実で複雑な時代となってきています。ある本によりますと、環境変化が激しい今の時代『伸びる会社は伸びるマーケットを目指す』と書いてありました。なるほどです。
マーケットとは何なのか?マーケットとは市場です。市場とは何なのか?
市場とは、①お客様であり、②業界であり、③地域であると考えられます。

 

という事は、
①需要として伸びているお客様はどこにいるのか?
②需要として伸びている業界は何なのか?
③需要として伸びている地域はどこなのか?

 

この意味が分かると大手企業だけではなく、中小企業を含めてアジアなどへ進出している状況がよく理解できます。
また、国内において介護事業、医業、葬祭業、ペット産業、観光、農業などが伸びているのもよく分かります。

環境変化に対応するという事は、その事業の種類や規模に応じて、商圏をどう読むかも大事なことです。

 

20世紀と違い21世紀は、ICT(情報通信機器)の普及によりその顧客とビジネススタイルを変化させて来ているからです。

ICTは、顧客層を変え、商圏を変え、仕入のスタイルを変え、マネジメントのスタイルをも変えてしまいました。
これは革命的なことで、非常に大事な経営的なポイントになってしまいました。

 

(次回に続く)

 

大成経営コンサルティンググループ 代表取締役会長兼CEO 石本義弘

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